秋、日だまりで【完】

秋、休み明け /変わった人


「おい、日彩」

 呼びかけられて、びくりとする。

 低い春揮の声。

 できれば会いたくなかったけれど、同じクラスなんだから会わないわけにもいかず。

 日依姉のことを聞かれたら、「彼氏ができたみたいだよ」と伝えなきゃいけないんだろうか。
 そんな、友達を貶めるようなことを、言わなくちゃいけないんだろうか。

 今まで、感じたことがないような恐怖に似た気持ちを抱きながら、ゆるゆると顔を上げて――わたしは、目を疑った。

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