ちゃまの日記~天国の妻が残したモノ~【完 長編】

第31章 /最後の夜

悪夢の様なカウントダウンは刻々と進んでいた。





意識のなくなったちゃまの体温と血圧を





看護師さんは事務的に




チェックして行く。





ちゃまの意識がある



時は、夜中でも頑張ってくれてるってイメージやったけど、




意識がなくなってからは、





妙に事務的に冷たく感じる。





悲壮感漂う病室の中で、





無表情に仕事をこなして行く。




付き添う身内の冷たい視線を受けながら。





感情を押し殺してるのに違いない。






「本当に大変な仕事や」





心からそう思う。





他のみんなには、






評判悪かったけど、




俺はここの病院の人に感謝してる。





俺の目には、





一生懸命してくれてるように見えた。






この頃から、





俺は、息苦しさを時々、





感じるようになってた。





病室の中でも、




マスクを外すことが



多くなっていた。





これが、俺の背負った病魔の始まりやった。





もう、2度と目を開けることのないちゃまの横で夜が明けていく。

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