神のスイッチ3【砂の王国・ゴールド】

砂の王国 /レプリカントの憂鬱

あの時、発掘現場でのガイアは、一人の人間を愛しそうに抱えて戻って来た。
その人物は見知らぬ人間なのに、モクレンはよく知っている様な気がした。
要塞に戻り、その人の寝顔を間近で見た時、その理由がよく解った。

自分にそっくり。
……いや、それ以上だ。

二人はよく似ていたが、決定的に違うのは、エデンのオーラが凄すぎて、洗練されているというところ。
一見同じ宝石でも、その価値に差があるように、顔を突き合わせて見てみると月とスッポンくらい雲泥の差があった。
エデンがどんな人物で、どんな瞳の色をしているのか知る前に、モクレンは既に彼女を妬んでいた。

最高司令は、命を投げ出してまでこの人を手に入れたいと思っていた……

その事実が、モクレンに完全なる敗北感を味あわせる。

0
  • しおりをはさむ
  • 2
  • 69
/ 118ページ
このページを編集する