神のスイッチ3【砂の王国・ゴールド】

砂の王国 /従兄弟のネロ

従兄弟のネロを救う為に、ガイアはやっと手に入れたエデンを恋敵の元に返してやった。
従兄弟の命には変えられない取引だったが、それでもエデンがフライヤーの元に帰って行く背中を見たら、胸が締め付けられ、やるせなくなった。
こんな時、世界は二つに分かれていて、彼女は自分とは違う世界で、違う人間と暮らしているのだと実感する。
エデンに手が届いたのは一瞬で、彼女はもう自分の手の届かない所へ行ってしまう。
そして自分の婚約者は、あの男の手の内で飼い殺されるのだ。
ガイア「クソッ」
ガイアはそうして汚い言葉を吐いたが、ぼろぼろになりながらも命からがら帰ってきた従兄弟の顔を見ると、得た物も大きいと自分の慰めになった。
ドーガンJr「最高司令、下がってて下さい。今、副指令のボディチェックをしますから」
ドーガンJrはガイアとネロの間に割って入り、ネロの肩に手を掛けると──

ネロ「ってぇな!俺に……俺に触るな!爆弾なんか仕込まれてねーよ!」

ネロは震える体をおして烈火の如く喚いた。
彼は、連日に渡る拷問のせいでかなりナーバスになっている様。
それもそのはず。ネロが歩いた後に、体のどこともつかない場所から点々と血が滴っており、見ている周りが痛くなる程だった。




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