神のスイッチ3【砂の王国・ゴールド】

砂の王国 /レプリカントと野心家

パトロンが死んで……いや、自分が陥れて、自分は晴れて自由の身になった。
もしネロが良いパトロンだったなら、自分は彼を偲んで涙の一滴でも流していたのだろうが、自分の瞳には乾燥注意報すら出ている。
いや、それをネロの人柄のせいだけにするのは、故人に申し訳がたたない。言い直そう。自分が育ってきた環境が、自身の良心に影響しているせいだ。
酷い過去のせいで、いつの間にか自分は冷酷になってしまっていた。
ガイアという男を手に入れる為なら、何だってする。
だから自分は、最高司令の座を狙っているミズチに声をかけた。

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