世界は彼女の為に回っていたⅡ

学園祭では何かが起こるⅡ /孤独への歩み

「喉、渇かない?」


雑踏を遠くに聞きながら、うつらうつらしつつある時、ナカは口を開いた。


始めこそ、バカみたいに喋り続けていたけれど、ほぼ無反応に近い、俺の反応に、喋ることを諦めたようだった。


「あぁ、渇いたかもな」

瞼を閉じたまま、気付いたように答えた。


「だよね!だよね!」



途端にナカの声音が跳ね上がる。多分、会話らしい会話を、出来たことが相当嬉しいようだ。


こんなことで、これからナカは、耐えていけるのだろうか?


俺との友情関係に…。


“友達になってやる”


なんて当たり前の様でいて、大胆なことを豪語してしまったが、友達になるということは、それなりに関わりを持つということで、会話をするということに繋がっていく。


果たして、俺はナカと“会話”出来るのだろうか?


話すことが極端に苦手な俺が…否、苦手というより、これは嫌いの域まで到達してる俺が、友達なんか作って本当に良かったのだろうか。


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