世界は彼女の為に回っていたⅡ

学園祭では何かが起こるⅡ /離れないでよ、心


多分、自分に言い聞かせたんだと思う。


車椅子の女性、基、ナカのお姉さんは、とても驚いていた。
けれど、それを悟られまいと、必死に隠そうとしていた。


大人は感情を殺すことが、得意なのかもしれないと思った。


でも、私だって大人の“感情論”をどうこう言えた立場じゃない。

だって私も、自分に言い聞かせ様としている、この瞬間の感情を隠そうとしてる。


あの時、ナカから、心が離れていったのは、確かだった。正に心の距離というものを、目にした様だった。

だけどそれは感情の一部にしか過ぎない。


私は、ナカが大好きだ。
私の初めて出来た友達。
ヘラヘラした笑顔も、泣き虫なところも、バカな所も、紳士な所も、全部全部ひっくるめて、ナカを友達だと思ってる。

きっと私にはまだまだ知らない部分がある。それはナカのもっと深い所に存在していて、滅多なことじゃ見ることは出来ないんだと思う。


今日、曝されたナカの“怒り”だってきっとナカの一部分でしかない。

他にも恐怖を抱くような一部が有るかもしれない。でも私はナカが大好きだから、その全てを認めてあげたいと思う。


出来ることなら、支えてあげたいと思う。


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