世界は彼女の為に回っていたⅡ

学園祭は何かが起こる /おまけ

「あれ?そう言えば、マッキーは?」

アコの問いかけに誰もが首を傾げた。

それもそのはずだ、二日目の文化祭も終わり、“打ち上げがてら、カラオケでも行くか!”なんて話をしている頃に、突然その名が出てきたのだから。



「コウ子が来てたからな。そっちに行ったんだ」

一輝が当たり前の様に答えた。



「コウ子ちゃんか、話には何回か聞くんだけど会ったこと無いのよね」

「誰だそれ?」

アコの呟きにすかさず質問したのは、しかちゃんだった。



「コウ子ちゃんは、マッキーと一輝の幼馴染みだよ。うーん、って紹介するより、マッキーの嫁って紹介した方が、僕的にはピンとくるし、手っ取り早いんだよね」


僕は笑みを交え、二人を想像しながら言葉を紡いだ。


「ヨメ?」

「“お嫁さん”のことよ、志佳」

「お嫁さん?」

「そうよ。人生最後の恋人、一生を共に生きて辛いときも嬉しい時も分かち合うパートナー」


しかちゃんには難しいのか、首を傾げている。


「そうね世界で一番大切な人とでも言っときましょうか」


アコはそんなしかちゃんに、困った様な笑みを浮かべて、しかちゃん同様首を傾げて見せた。


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