世界は彼女の為に回っていたⅡ

学園祭は何かが起こる /文化祭三日目、それぞれの恋

模擬店で賑わった二日目、三日目も午前中だけ引き続き模擬店が行われる。

しかし二日目とは明らかに雰囲気が違う。
店に立つ生徒も、模擬店を回る生徒も、皆一様にそわそわと落ち着きがない。

それもそのはずだ、午後には後夜祭が行われ、まず“鋪織校生の主張”で始まる。それはまさに告白の場、告白する者、告白される者、心当たりがある者はそう少なくはないはずだ。



そして僕の知る所でも、鋪織校生の主張に出る彼女は隣で、そわそわと今朝からずっと落ち着きがない。


「もう、いい加減落ち着きなよ」


辺りをキョロキョロと見回しては俯き、またキョロキョロ、それを繰り返すアコは今朝からずっとこんな感じだ。

さすがの僕でも、我慢出来なくて注意してしまう。



「あたしはいつでも落ち着いてるわよ!」


図星を突かれたにも関わらず、僕の言葉が気に食わないのかアコは強気に言葉を返してきた。


僕はアコに気付かれないようため息を付いた。だって気づかれれば、また煩く喚くだろうから。


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