世界は彼女の為に回っていたⅡ

学園祭では何かが起こるⅡ

「始めまして」


その女性は満面の笑みを浮かべ、あたし達に軽く会釈した。


呆然と立ち尽くすあたしも、つられて軽く会釈し返した。



ナカが“キレた”原因と、いっても過言ではない、その人が目の前に居た。


…――変な感覚だ。


さっきまで、ナカの隣に居た、見ず知らずの女性が、今目の前にいる。

人との邂逅なんて、そんなものだけど、彼女とのそれは予め仕組まれたものだったのかもしれない。



これが序章だったなんて、誰が思っただろう。

ナカの、ナカ達の閉ざされた過去の扉がいま、開かれようとしていた。



…―――壊れる“セカイ”はもう目の前


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