総長になりたくない【完】

☆ /epilogue









「エッエッエッ、エンジいいいいいいいい!!!!」




「なんだようるせえな」




壊れるほどの勢いで騒々しく扉を開けると、紫乃ちゃんを押し倒そうとしていたエンジはこちらに視線を向ける。


紫乃ちゃんは恥ずかしそうにそそくさと乱れた襟元を直していた。






「あっお盛んですねっ…じゃねーーよ!!!えっ、てか何!?エンジと紫乃ちゃん付き合ってんの!?」


「まぁそういうことだ。」





待って泣いていいかな。



これ泣いていいかな。





エンジは高らかに笑って、紫乃ちゃんを腕に収める。

恥ずかしそうながらも大人しくエンジに寄り添っている紫乃ちゃんはあたしから見ても可愛いと認めざる得ない。





「いやぁ、氷雄はお前に随分惚れてるみたいだったな」


「おかげさまで愛されてますよ!!!!!」





あたしは上の服をばっと脱いだ。

恥なんて糞食らえ。






エンジはそのあたしの体を見て口を押さえた。




「…えげつねえ。」






気持ちが悪いほどキスマークだらけの体。

病気かよってレベルで赤い花弁が咲き誇りまくってる。




紫乃ちゃんは気まずそうに視線を逸らしていた。






「ヒユウやばいんだけど!!?」


「……」


「毎晩だよ!?」


「……」


「毎回新しい扉開くよ!?」


「…すまねえ」


「昨日なんて、」


「すまねえ聞きたくねえ!!」




総長の姫にはたりたかったけどサイコパスの相手は無理だ!!!





「ねえ助けてあたしエンジの姫に戻して!!」


「すまねえ…俺の姫は紫乃だけなんだ…」





紫乃ちゃんは真っ赤になっている。





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