夢を叶えることと
夢を見ることと
夢を覚ますこと。




――――カランカラン……


客を知らせる音が鳴る。




小さな店には一人の店主と一つの椅子。




「おや、お客さんですか」


「……夢をひとつ、ください」




店主は客に微笑みかける。




[表紙絵提供:八橋様]


「もちろんですよ。

どんな夢でも叶えてあげましょう――――」