湿った世界の片隅で【完結】

Act.3 /夜闇に震えた日

 
「そんで?いよいよ喰っちゃったわけだ?例のコンビニ店員を」

「んなわけないだろっ!」



俺は力強くテーブルを叩いた。

バンッ!と降り下ろした手の平がジンジンと痛む。

それでも昼食をとるために入った定食屋で、素知らぬ顔で天ぷらそばを啜ってる大和を思いきり睨むと、

「冗談だって」

大和は何食わぬ顔で肩を竦めて箸を置いた。そして煙草を吸おうとしているのか、テーブル脇に置いた箱へ手を伸ばす。



「可愛いジョークじゃん」

「…どこが可愛いんだよ。めちゃくちゃ性質悪いってば」

「んでも部屋に上げてもらえたんだろ?なんでそういう流れになんねぇの?」

「なんですぐそういうふうに持っていくかな…」


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