0と1のあいだ【完】

0.1 幼なじみ

私と那由多(ナユタ)が初めて会ったのは、病院だった。



産婦人科の新生児室。



もちろんその時のことは、記憶にない。



でも、誕生日がくるたびにママがその話をするので、もう耳タコだ。





那由多は、お隣さん。



新生児室のベッドも、家も。





ママどうしの仲がよくて、

同じ誕生日で、

同じ幼稚園で、

同じ、数字の名前を持った

男の子。





性格は、

優しくて、

穏やかで、

弱虫で、

泣き虫。





私がいつも側にいて、幼いながらに守ってた。



生まれたときからずっと一緒だったから、もう使命のように思っていたのかもしれない。

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