0と1のあいだ【完】

0.2 電話

那由多が転校して1週間。

私はまだしょんぼりしてた。



那由多の席がなくなっても、クラスは何にも変わらない。



今までと同じように授業は進んだ。



新しいお友達はすぐできた。



斜め前の席の、葉月ちゃん。

真っ直ぐの長い髪とくりくりした目の、とっても可愛い女の子。



学校からの帰り道は、葉月ちゃんと一緒に帰るようになった。



でも、途中の交差点でバイバイすると、そこからアパートまではひとりぼっち。



たいして長くもないその距離が、無性に寂しさを沸き上がらせた。



学校は楽しい。



休み時間はクラスのみんなと外で遊んで騒いでたし、勉強も面白くなってきた。



でも、算数の授業になると、やっぱり那由多を思い出して寂しくなる。



涙が出ないように、我慢してた。

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