波涛(はとう)の月

受難に咲く恋の華 /第17話 悲劇の逃避行

次郎たちの部隊も南部にむかっていた。


「敵襲退避!」


部隊の誰かが叫ぶやいなや敵の戦闘機は次郎たちに激しい機銃掃射を浴びせかけた。


土から機関銃の発射音に連呼するかのように舞い上がる砂ぼこりを避けるかのように次郎は身を臥せる。


執拗な敵の機銃掃射にもはや弾丸が残りわずかなになった銃と軍刀しか武器らしい武器をもたない次郎たちに反撃する術はなかった。


次郎たちも逃げ惑うしかなかった。

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