波涛(はとう)の月

受難に咲く恋の華 /第18話 私の存在意義

沖縄戦も後半になると本土からの補給体制が壊滅した日本軍に反撃する力はほとんどなくなっていた。



兵士たち住民とともには鉄の暴風雨の中をただ逃げまとうだけだった。


兵士や避難民を襲うのは敵の攻撃だけではなく、餓えと病気がさらなる追い撃ちをかける。



南部にむかう避難民の通る道はいつしか白骨街道という名称がつくくらい想像を絶する地獄の逃避行であった。



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