心の傷

第1章 心の傷 /第3話 アリ地獄

私は一晩で大金を得る代償として、自尊心をアブノーマルな世界で身体を売ることに対する罪悪感を感じ、その罪は私を逃げ場のないドツボに引き入れました。

贖罪の意識で昼間は一般教養課程ではありましたが、経済や法学の概論を学び、どうでもいい教科をさぼる代わりに図書館で新聞読み、放課後は部活に勤しみ汗を流す真面目な女子大生そのもでした。

それに加え週2回の夜勤のバイトや家庭教師をやり一生懸命に働きました。

しかし、自宅アパートのポストに届く各種請求書や督促状が現実の世界に私を引き戻します。

大好きな人にフラれて、お金がなくて、僅かな快感と大金と引き換えに人に言えない裏バイトで身体を売って身体には鞭や火傷の傷をつくりながら奴隷となり性病にかかる私は本当に醜い動物だった。どうしてここまで醜くみじめにならなければならないのか自分自答した。しかし、自分で納得がいく答えはでない。暗い夜が私の環境に重なる私はあてもなく路頭を彷徨う迷い人なのか?そんなことを考えていると情緒不安定になり、泣き出したり、過換気症候群で苦しくなりました。

いつしか心療内科で処方された睡眠薬と精神安定剤にたよるようになったのです。

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