WINE RED 【完結】

2. /前触れ





週明け、七海にこの間のプラネタリウムの話をすると「いい感じじゃん」と言われた。



「てかさ、デートだよ、それ」

「デート、ではないよ?」

「デートだよ!」


デートではないと言うわたしに七海が口調を強くした。


「それはデートって考えていいよ、司!」

「……考えたくない」

「何でよ?」


だって、そりゃあ楽しかったし、嬉しいことだらけだったけど…。


「付き合ってる訳じゃないし」

「あのね、世の中には付き合ってなくても男女が二人で出掛ければデートって呼べるものがあんの!」


それでも、わたしは……



「変に浮かれたくない」

「…はあー、」


わたしの言葉に七海が深くため息を吐いた。



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