WINE RED 【完結】

3. /決意







目が覚めた時にはもう朝だった。


「隼、人…」

「…はよ」


わたしよりも先に起きていたらしい隼人は服を着終えていて腕時計をはめている所だった。




……寝顔、見損ねちゃったな。


隼人を独占できているような気になる、わたしの大好きな時間。

何も考えずに隼人だけを見ていられる時間。


そんな時間はもう味わえないようだ。




わたしも服を着てから一度ベッドから出て閉まっていたワインレッドのカーテンを開けた。


「……っ」


その瞬間部屋に射し込む太陽の光が今日はやけに眩しく思えた。


ベッドに座り眠そうにしている隼人の隣にわたしも座った。




話すなら、今しかない。

今話さないとわたしは隼人から離れる事が出来なくなる。



決めたんだ。今日話すって。


今日で最後にするって。



「隼人」



言えなくなる前に、言うんだ。




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