WINE RED 【完結】

4. /慰め





それからどれくらいの時間が経ったんだろう。

窓の外から西日が射し込んでいる。


ベッドの上にいる内に夕方になってるなんて自分でも驚きだ。




驚きだけど…、何もする気が起きない。



ポッカリ心に穴が空いたように、モヤモヤとして苦しいだけ。

わたしの中の大切なものが無くなってしまったかのよう。




悲しくもあるし、切ないし、苦しいし、悔しい。


そんな単純な感情だけがモヤモヤとどうする事も出来ずに渦巻いてるだけ。




涙だって、出ない。


隼人と離れたらわたしはきっと泣いてしまうんだろうなと思っていた。


子どもみたいに泣きわめいて、一日中泣いているんだろうなと思っていた。


だけどそんな予想に反して涙はあの一滴しか流れなかった。



悲しいのに、流れなかった。



涙が流れなかった事がまた、苦しかった。



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