WINE RED 【完結】

2. /ローズの香り




あれから数日、


良いことなのか悪いことなのか、わたしと隼人の関係が変わることはない。




わたしは隼人に好きな人がいても気にしないフリをする。


あの日の夜も「そうだよね」と笑って誤魔化した。

そうする事で精一杯だったんだ。


隼人も少し気まずそうにしたけど、わたしが普通にしてたら隼人もいつもの隼人に戻った。




そして諒さんの話を聞いてより強くこの気持ちを隠そうとも思った。



隼人に好きな人がいても、今も元カノを想ってても…、


今まで通り、一緒にご飯を食べたり話したりした後は身体を重ねる。



わたしの気持ちがバレれば隼人は離れてしまう。
例えバレなくてもいつか関係は切れるだろう。



わたしたちの間に面倒な感情はいらない。


だから、わたしの気持ちは隠して、隠して、隠して、隠して。


ただ、身体を重ねればいい。


それが隼人のそばにいられる方法だから。




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