ロリじゃないってば~!

嘘がカノジョを追いつめて /5、コウモリの懺悔(ざんげ)

マンションの駐車場。

シェリーさんは車に乗り込む前、ガラス越しに後部座席を見た。

そして、運転席に乗り込むと、また後ろをちらっと見た。

助手席に座ったわたしはシートベルトをしながら、また胸騒ぎと格闘する。

これって一体・・・・・・

高宮さんといい、シェリーさんといい、なんか挙動不審。

後部座席に何があるっていうの?

シェリーさんは青い車をスタートさせた。

「シェリーさん、さっき明良は今夜忙しいって言いましたね。何があるんですか?」

「え?・・・・・・ああ・・・・・・それはあとで話そっかな」

あとで・・・・・・?

なんかうまくかわされた気がする。

でも、一番知りたいのは別のこと。

シェリーさんはどうして高宮さんに会いに来たんだろう?

彼の車を借りることは、当初の目的ではなかったはずだ。

わたしを送るために、結果的にそうなっただけ。

Rホテルから高宮さんのマンションまで、車でも電車でも30分はかかると思う。

話だけなら携帯でも十分なのに、彼女は仕事のあとわざわざ電車で高宮さんのマンションまでやって来た。

その理由って、何?

そう言えば・・・・・・

一番最初、シェリーさんは何か言いながら玄関に入ってきたっけ。

えっと・・・・・・

はっ!!!

わたしはシェリーさんの言葉を思い出して愕然とする。

『ワンピ取りに来たわよ』

そうだ、彼女は確かにそう言った!!!

ところどころでおこった胸騒ぎ。

なんかひっかかるのに、理由がわからずモヤモヤした。

今、それらの点がようやくつながり始め、一本の線へと・・・・・・

ああ、胸がドキドキしてきた!

前方に見えてきたのは、数時間前高宮さんが立ち寄ったコンビニ。

わたしは絶対やるっきゃない、しかも今だと思った。

  • しおりをはさむ
  • 58
  • 91
/ 189ページ
このページを編集する