ロリじゃないってば~!

○○は試練の先にある /3、嘘からでたマコト

10分後のわたし・・・・・・

高宮さんの車に乗ってるんですけどっ!!!

この展開、自分でも信じられません。

なんか現実とは思えなくて、心も体もふわふわしてる。

つまり―――

神様ってやっぱりいるんだ!!!

進司君にプレゼントしてもらったバッグのおかげよね!

わたしは膝の上に乗せたバッグを優しく撫でる。

ありがとね~~~

高宮さんの車に乗るのは何か月ぶり?

でも、全然変わってない。

って、それは当然だよね。

わたしは駐車場から車を出している彼の隣で、スタッフルームを出てからのことを思い出す。

わたし達はギャラリーを出るまでずっと手をつないでた。

来場者は別として、案内人や受付の女性がわたし達を見てどれほど驚いていたことか。

きっと彼らは、高宮さんと麗子さんが以前付き合っていたことを知っていると思う。

だからこそ、驚きを隠すことができなかったのだ。

ギャラリーを出ると、わたし達の手は離れた。

繁華街を歩く間も、高宮さんはずっと黙ったまま。

わたしは彼の向かう先が駐車場だとわかるまで、彼の隣の少し後方を歩いていた。

彼が立ち止まったのは、駐車場の案内板の前。

「ごめんね、俺、疲れてるのかな。どうも説明不足だ。あのさ、車で来てるんだよ」

そう言ってわたしを駐車場へと案内してくれたのだった。

今、高宮さんの運転する車は、繁華街を抜け出そうとしている。

「みちるちゃん、このあと何か用事ある?」

「いいえ、何も」

わたしがそう答えると、彼は高速道路の入口へと車を進めた。



「やっぱり日本はいいな~」

高宮さんがようやく笑顔を見せたのは、高速道路に入ってからのこと。

「高宮さん・・・・・・また上海に戻っちゃうんですか?」

わたしは待ってましたとばかり、一番の関心事を質問する。

「早く上海に戻って欲しい?」

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