ロリじゃないってば~!

カレを本気にさせたなら /7、サプライズ復活の行方

山丘サキ、23才。

職業は駆け出しの女優。

大企業のスーパーエリートである高宮明良に深く愛されるも

いきなり消息をたつ。

友人であるシェリーさんに1通の手紙を残して―――

数日後、わたしが『アトリエ シェリーズ』を訪ねた時、シェリーさんはサキの抹消計画に利用する手紙をすでに用意していた。

そこにはパソコン文字で海外に語学留学してくるということやシェリーさんに対する感謝の気持ちなどが書かれている。

でも、新しい連絡先などサキの行方をたどれる手がかりは一切見あたらなかった。

タイミングを見計らってこの手紙を高宮さんに見せるつもりだと言うシェリーさん。

「つまり~麗子が別れを納得した時ね。もう2人が復縁することなんてありえないし」

わたしも異存はなかった。

ただ手紙を見たら高宮さんは・・・・・・

考えただけで胸が痛くなる。

―――ごめんなさい

でも、もうこれ以上サキを存在させていても、彼をますます不幸にしてしまうだけ。

そしてシェリーさんもわたしも今よりもっとつらくなるだけ。

だからサキを消滅させる。

シェリーさんがつくり出して、わたしが演じた山丘サキを。

ああ・・・・・・

でも・・・・・・

わたしは心の中のわがままな望みと葛藤して、唇をかんだ。

最後に、最後にもう一度だけサキになれないかな・・・・・・

高宮さんに会うための山丘サキではなく、シェリーさんの友人で女優の卵で絶世の美女である山丘サキに!

その望みはどんどんふくらむばかりで、もう自分を抑えきれないわたしはついにシェリーさんに打ち明けた。

彼女は眉を上げたり目を丸くしたりしたけど、最後には口元が緩んでニッコリ微笑んでくれた!

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