ロリじゃないってば~!

嘘がカノジョを追いつめて /1、サキかみちるかわかんない

それから1週間あまりの日が過ぎて―――

どういうわけか、あの夜以来、わたしはシェリーさんと全く連絡がとれなくなってしまった。

電話をかけたりメールを送ったりしても、彼女はノーリアクション。

我慢できずにアトリエにも行ってみたけど、ロックされたドアには休業中の札がかかっていた。

もちろん何度もノックしてみたけど誰も出てこないし。

こうなったらと、ホテルの美容室にも電話をかけると、『シェリーは今月と来月はお休みです』と言われてしまった。

どうなってるの・・・・・・

彼女に何があったんだろう?

わたしにとってシェリーさんの存在はあまりにも大きなものになっていた。

毎日を不安で憂鬱な気持ちで過ごし、夜もなかなか寝つけない。

第一、彼女からの連絡なしでは新しい情報も何ひとつ得られなかった。

麗子さんは高宮さんとの別れを納得したの?

シェリーさんは彼に例の手紙を見せたの?

高宮さんはサキに会いたいと思ってくれているの?

わたしは高宮さんと会えなくて淋しい、淋しいよ・・・・・・

一日も早く本当のわたし=平野みちるとして彼と会いたい。

わたしは高宮さんの最近の様子を進司君に聞くしかなかった。

進司君はジロッとわたしを見た。

「ん?みちる、まさか高宮さんに惚れたんじゃないだろうな?」

うっ、突っこまれた・・・・・・

進司君にしては鋭いね。

「そ、そんなわけないじゃん。・・・・・・でも、かっこいいからファンになっちゃった。ねえ、あれから恋バナ聞いてないの?」

進司君には妹が単なる好奇心で知りたがってると思われたい。

「聞くわけないだろ。あれが最初で最後だよ。みちる、高宮さんはね、常に業績はトップだし、お偉方にも絶大な信頼がある。おそらく来年は、あの若さで部長になるだろう。そんな人がいつまでも恋愛にかまけていられるはずがないんだ」

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