ヴァンパイアの花嫁 【完】

最愛のキミ





風が一瞬、止まった気がした



気付けば




彼女の左腕から一斉に血が溢れている





「紗羅を傷つけて生きて帰れるなどと思うな・・



橘潤、お前もだ」






「いやッ!潤は・・潤の命だけは・・」





彼女は涙を零すと彼を抱き寄せた





「愛・・莉・・さん」




それに応えるかのように潤の口がかろうじて開く



でも


それは悲しく・・儚い吐息のようだった





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