ヴァンパイアの花嫁 【完】

儚い恋心



今まで、こんな綺麗な人を見たことなんてない



私もアキと同じく身動き一つ取れないでいた


その時だ・・



――ビュンッ



隣を猛スピードで何かが駆け抜けたのだ




「動くなよ、アキ!」



ルイスの静かな声に、アキは思わず瞳をギュッと瞑った




それは左目ギリギリのところで静止している



危機一髪というところで、その矢を一瞬にして掴んだのは




やはり、ルイスだ



「相変わらず、手厚い歓迎で嬉しいよ、クラリス」



まるで想定内のように




――バキッ、と矢を折り

鉄格子に顔を寄せるとルイスは優しく笑ったのだった





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