BOX

2


重たい瞼をあげると、そこには見たことのある天井が私をジッと見下ろしていた。




真っ白で無機質な空間は、私を隔離する箱の中。



ジワッと涙が溢れてきて、寝返りをうつと布団を頭に被せた。



私、これからどうすればいいのかな。


サームが言うには、私は生きなきゃいけないみたい。
そういうプログラム?が施されているということは、そういうことなのだろうと思う。


そっと目を閉じた。


…殺してしまえばいいのに。
そしたら、このウィルスともオサラバじゃないの?


なんで、私、生かされてるんだろう。




ハァ…とため息をこぼれてしまう。
そのため息は、布団の中に充満しているだろう。


そのまま私を窒息死させてくれないかな。
毒ガスとかに変身してさ…



そんな馬鹿げたことを考えていた時だった。



微かに小さく機械音がする事に気付く。


気になってそっと布団から顔を出してみた。

すると、視界に入ってきたのは、
少しずつ降りて来る、天井から吊るされたマイクのようなもの。


何が何だか分からずその様子をジッと見つめる。



『おはよう、エリちゃん。』



突然、部屋中に響いた男性の声。

私はビックリして「キャァ!」と小さく悲鳴を上げてしまう。



『ありゃ、音量上げすぎたかな…』

カチャカチャと何かを操作する音がこの部屋の中に木霊した。



未だにバクバクしている心臓の上から服を握りしめ、恐る恐る体を起こした。


そのマイクは私の口元の位置で動きを止めていた。



私が…話すためのマイク?





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