氷晶哀歌Ⅱ 【完】

作者如月

氷晶哀歌Ⅰの続編。そちらからお読みください。

変わってしまったのはいつからだろう



あたしたちは同じ顔で

同じ容姿で

性格だって似ていたはず





明るくて優しい姉


無愛想で地味なあたし 




いつの間にかあたしは独りになった



姉の周りにはつねに笑顔が溢れていた




それでも何にも期待しなかったのに






だけど、本当は







“あたし”だけを見てくれる人を、待っていた






     「……もう、終わりにしよう」




        「絶対に許さない」






       「これでさよなら、だよ」






       こんな再会も、お別れも




      一体誰が望んでいただろうか?





     




    棟二年 孤高の少女 氷月 凛恋


         ×


    棟の王 広瀬 涙







   正反対の双子姉妹



                不幸な男達

    



      ─偽りと真実は紙一重─






Is it escaped from this darkness…?


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