彼女の体内昼寝時計。[完]






自分の想いに気付いたその日。

空に咲く大きな花が、去年見た時より素晴らしく感じたのは気の所為だろうか。


『告白して付き合っちまえ!』


その時、携帯に正弘からメールが届いていたのを俺は知らず。

それを見るのは家に帰った後。



「兎、」

「ん?」

「俺は、お前の事が……好きだ、」



ドドーーーーーン!!!!!!!!!

最後の花火が上がった時、伝えた言葉はお前に届いたのだろうか?

そのタイミングを選んだ俺は、男らしくないな。

聞こえてなかったとしても、仕方がない。

気付いた時には花火は終わっていて、兎は満足そうな表情をして帰り道に俺の隣を歩いていた。

靴擦れをしているだろうと予備に持って来ておいたサンダルが、役に立ったな。

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