彼女の体内昼寝時計。[完]

04 /誤った選択肢








放課後、アルバイトに向かう途中、自転車を手で押しながら家に電話を掛けた。


プルルルル…

プルルルル…


呼び出し音が何度か響き、兎が出る事を待つが、

[ただいま、留守にしております]

繋がる事は無く、留守番電話に繋がってしまう。

兎が寝ているのだろうと、何度もかけてみたが、やっぱり繋がる事は無かった。


「おかしいな…、」


何度掛けても繋がらない携帯電話を見ながら、首を傾げて呟く。


「家に一回戻るか…?」


今から家に帰り、兎の様子を見てアルバイト先に向かうと、確実に遅刻をしてしまう。

アルバイト先に連絡をして少し遅れると伝えれば何とかなるか…?

いや、駄目だ。

あまり遅くなると、他の人に迷惑が掛かってしまう。



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