熱いカラダ【完】

「身体を重ねないワケ」




ミナトと付き合いだして、11か月目に突入。
季節はだんだんと肌寒くなってきて、暦では既に“冬”となっていた。



――……強いお酒の匂いが漂う店内。
その匂いだけでも、お酒が弱い私は酔ってしまいそうだが。


目の前にいる“人”は相当、お酒に強いのか、先ほどからアルコールの強い日本酒を浴びるように飲んでいた。


そして、酔うと饒舌になるのか。
前回会った時よりも高いトーンで言葉を並べたのだった。


「ところで、ミユちゃん!」

「……?」

「最近はどうなの!?ミナトと!」

「え、っとその……」

「あぁ?私?安心して!1週間後に結婚式挙げるから!勿論2人共招待するから安心してね!」

「は、はぁ……」

「で?どうなの?」

「その……」

「うん」

「最近は、仕事終わったら会ってホテル行ったり、互いのマンションとかでそのまま…………」

「セックス?」

「……は、はぁ」

「え!?本当に!?」

「……はい」

「それじゃぁセックスの為だけに会ってるようなもんじゃないの!」

店内だというのに、何の恥ずかしげもなく大きな声でそんな言葉を言った、


「もう少し声の大きさ下げてくださいよ!ミサさん!」



ある人――と、いうよりもミサさん。




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