熱いカラダ【完】

「彼と彼女のほのぼの休日」






天候が快晴というお出かけ日和の休日の日曜日。私は特にすることがなくミナトと電話をしていた。



「やっぱりね、まだニホンカワウソってまだ生息してると思うの」

真剣な口調でそう言うのは私。

でも本当に真剣だった。
ニホンカワウソは未だにどこかに生息していると信じていた。
そんな私にミナトは「え?」とすっとぼけたような声を漏らす。


「いや、だからやっぱりニホンカワウソはいると思――、」

「いや、そうじゃなくて」

もう1度ニホンカワウソについて語ろうとする私にミナトは口を挟む。
一体何だというのだ、という言葉をのみこんで私はミナトの言葉を待った。


「あのな?」

「うん」

呆れたような口調のミナトに私はそう相槌を打つ。
早くニホンカワウソについて語りたくて仕方がなかった。


けれど、


「さっきまで今日デートするか話してたのに、なんでいきなりニホンカワウソなんだ?」


ミナトはあたしと同じ思いではないらしい。


どうやらミナトはニホンカワウソよりも本日の予定について話したいみたいだ。



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