熱いカラダ【完】

PM10:00「愛」



私が落ち着いたのは、それから5分後のことだった。


けれど、私が落ち着いても、彼は私を自分の腕の中から離そうとはしなかった。


それに、私を包み込んでいる彼の腕は、何故か震えていた。


「あの……」


絞り出すように私が彼に声をかけると、彼は私の瞳を真剣に覗き込んできた。


そして、満足気にフッと笑い。


「人生で1度しか言わない」



そう私の耳元で囁いた次の瞬間――……。



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