熱いカラダ【完】


そして、彼が私を離して。


「じゃぁこれから2回戦でも挑むか」


と、高校生の時に別れ際に見せた綺麗な笑顔を向けて、優しくベッドに押し倒してきた。


「でも、愛があるから、“恋人”としては初めてだね」


私がおどけるように言うと彼が私の首元に吸い付く。


「っ……」

「やっと俺のもんだ」

そう言うと同時に、私に首筋にチクッと痛みが走る。


そして、彼が私の唇に自分の唇を近づけてくる。
そんななか、彼は口を開いて言った。



「俺の名前、呼んでよ――」


私は彼に対してクスッと笑った後“忘れちゃった”と悪戯した後の子供のような笑みを浮かべて言う。


すると彼はムッとした顔つきになるものの、近づけてくる唇はそのまま。


――唇か触れるか触れないかの距離の中、私は呟く。





「愛してるよ、ミナト」




そんな私の呟きがミナトに伝わったかはよく分からない――そして私とミナトの唇がゆっくりと重なる。


ミナトが落としてきてキスは、今までにされたどのキスよりも甘く。


愛があるものだった――……。



そして行為が終わった後、ふと、ベッドの横に置かれている時計に目を向けると、12:00を丁度刺していたのだった――。






【完】

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