熱いカラダ【完】

「彼と彼女の高校時代」 /├「彼女の高校時代」






これはミユとミナトが高校生だった頃の話である。




「ちょっと聞いた!?」

興奮気味に私の肩を揺すりながらそう問いかけてくるのは、同じクラスの佐藤美琴≪サトウミコト≫だ。


「へ?何を?」

いちごオレをストローで啜る私にミコトは「あのね!」と何やらニヤニヤしながら話だす。
……何かいいことでもあったのかな?


私がそう疑問に思っているうちにミコトが驚きの一言を放った。


「相沢先輩また告られたって!」

「え!?」


私の動きが一瞬止まる。思わずいちごオレを落としてしまいそうになった。


「だから!告られたらしいよ相沢先輩」

「……」

“相沢先輩”。

そのフレーズに私の思考は一時停止される。


「しかもね!」

人差し指を立てながら話しをするミコトは興奮が収まらないようで少しだけ鼻息が荒い。でも私はそんなこと気にしてなんていられなかった。


「しかもなに!?」


だって、“相沢先輩”は――、


「オッケーしたらしいよ!!」


私の好きな人だから。



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