桃の花が咲く季節〈下〉【完】

第4章『立葵』 /逃亡


花音side






ザー ザー



冷たい海の水が私の足下を濡らす。



沈み行く太陽が海にキラキラと反射する。







ザー ザー



引き下がる海水。



穏やかに揺れる波は私の心とは正反対。







いっそ…




このまま私を連れ去ってくれればいいのに…。






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