桃の花が咲く季節〈下〉【完】

第5章『紫苑』 /抗争危機






ザワザワ ザワザワ




龍神の縄張りよりかなり田舎といえども夜の繁華街の騒がしさはあまり大差ないように思う。


それでも変に緊張するのはやはり安心感が違うのだろう。




あたしはすれ違う人の間をすり抜けて駅に向かって繁華街を進む。



今日はバイトの帰りが遅くなっちゃったから早く帰らなきゃ。



別に帰っても誰もいないのだが、早く寝たいな。






そんなことを思いながらスタスタと進む。







キラキラと輝くネオン。


ついこの間までの見慣れた光景。




しかしこうして普通の女子高生として暮らしているとなんだか違和感を覚える。






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