橋架山高校虹部〈参〉【完】

第9章 /嵐の前の静けさ



「お兄ちゃん!!!」

「「「「「「キリ(くん)!!!」」」」」」


文化祭の後、私たちは病院から連絡を受けて慌てて病室に駆け込んだ。



「なんだ、みんな揃って騒がしいなぁ。」

お兄ちゃんはそんな私たちを見て、嬉しそうに笑ったんだ。




「お兄ちゃんっ。」

たまらずお兄ちゃんに抱きついた私に対して、お兄ちゃんはそっと頭を撫でてくれた。


「キノ、手紙読んだ。」

手紙・・・?


ああ、そうだ。

お兄ちゃんが事故に遭う前に送ってくれた手紙の返事書いて、病室の棚に置いておいたんだっけ。


虹部に出会ったこと。

虹部のみんなと遊んだこと。

虹部のみんながお兄ちゃんの帰りを待ってること。

それから、お兄ちゃんが私と虹部を出会わせてくれたことへの感謝。



「お兄ちゃん、手紙じゃ伝えきれないほどたくさん楽しかったよ。楽しいよ。」

「そうか。よかった。」

お兄ちゃんはさらりさらりと私の頭を撫で続ける。




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