死なない少女は妖の名を問う(弐)【完】

さん。 /久々においでませ。

門を潜り抜け、洞窟を抜けた先。



────桃源郷。

ユートピアとは正反対の場所である。



沢山の黄色っぽいような崖と生い茂る黄緑色の草。木々には`桜の木になる桃`が所々、等間隔でなっていた。

ここにある木は全て桜の木。常にそよ風が拭吹いている桃源郷は、沢山の桜の花びらが空に舞っている。


肩に乗せた傘をくるくる回しながら、辺りを見渡した。



昔に比べて桜の木が増えた気がする。あとはいつの間にか川が流れてて…蓮の花までご丁寧にあるし。



「………だ。神楽」


「ほぇ~…スイレンまで…」


「────…神楽、」


「ほい!?」



身体がビクッとした。

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