死なない少女は妖の名を問う(弐)【完】

さん。 /紫色のアネモネ


「…っ………神楽、」


勢いよく開いた先、高杉。


『わ────い!ねー!もっかいー!』


その肩にぶら下がるようにいる、一つ目小僧。



高杉は息が切れていて、汗だくだった。



…………おっと?



『はるの付き人か……もっと普通に開けて入ってこれないのか?穴を開けて入ってくる奴は初めてだぞ』



そりゃそうだ。
私も初めて見たんだからな!



高杉は真っ直ぐ私に近付いた。




「いつになったら`コレ`から解放されるんだ…!」

『みーちゃん!みてみてー!ぶらぶら~!』




肩にしがみ付いて左右に揺れる一つ目は楽しそうに笑っている。一方、高杉はそれをされるたびに眉間のしわが増えていく。



「わ……わぁ~すご~い。流石は高杉晋作くんだ~!体幹しっかりあるねぇ~!わ~~、わぁ~………」




………”ふざけるな”の圧が凄い。



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