死なない少女は妖の名を問う(弐)【完】


「紫のアネモネか。高杉も中々…」


「なんだ。神楽」



神楽がぶつぶつと何かを言っている。



「なんでもなーい」


『みーちゃんが言いたのにはねー。アネモネの花言葉が”見放された、はかない恋”の事だよー』


「おいコラ。一つ目、みなまで言うな」




────……見放された、はかない恋。




まるで俺の心をそのまま、つづったような言葉だ。




『あなたを信じて待つ────…』


「…は?」


『紫のアネモネの花言葉だ。アネモネの全体の花言葉は一つ目が言った通り。けど、色ごとに花言葉が違ってくる』




手に持つアネモネの針を見る。




”あなたを信じて待つ”

────これにはそんな言葉の意味もあるのか。




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