死なない少女は妖の名を問う(弐)【完】

よん。 /島と獣人と

■☐■








バタバタと廊下を走る音がする。



「え…、火侍方さん。俺に用があったんじゃないんですか?」



東堂が言うと、火侍方は本のページを捲りながら頷いた。



「でも!宗司が呼んでるって…!」


「沖蛇の事だ。嘘だろう」


「兵輔、お前宗司に一本食われたな」



頗羅堕が笑いながら言うと東堂は頭を掻きながら、ドアに手を掛けた。




────バンッ‼




…と同時に部屋のドアが勢いよく開く。開けたのは息が切れている永蔵だった。



「うわっ…吃驚した…って真八さん?どうしたんすか?」




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