死なない少女は妖の名を問う(弐)【完】


そこでようやく猛烈な痛みが無くなった。



「鬼や…この子本物の鬼や…」


「よく分からない事を言っていないで、早くクラスへ戻りなさい」



恐ろし過ぎる…。

でもこれ以上怒らせるともっと恐ろしくなりそうだったので。仕方なくとぼとぼ歩いた。



「…ああ、そういえば」



さんちゃんが何かを思い出したかのように手を打った。


「巳神楽。来週、スポーツ大会をやることになっています」


「すぽーつたいかいぃ?」


「あからさまに嫌な顔をするな。
この学園の伝統的なスポーツ大運動会です」


「スポーツと運動って同じこと言ってない?」


「突っ込みならさっきの俺の台詞にしてほしかったものだ」


「あ!そうだよ!さっきさんちゃん!`ハロパ`って言った⁉語尾に`だお`って言った⁉」


「………遅い」




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