漆黒の白雪姫【上】【完】

4 /鳳凰の危機2

あれから1週間

組にも慣れ、桐斗の仕事と情報屋の仕事を掛け持ちするのにも慣れて来た


「…ここまで早く慣れるたぁ、流石じゃねぇか」


毎日私の部屋にやって来ては、少し話をしていく桐斗


やっぱり頭になると若頭の仕事よりも、何倍仕事量は増えるし、抱える仕事内容も重い




「いや、煌河も一緒だしね

それに、情報以外の大変な仕事は私らにあまり回さない様にしてんだろ?」


私の仕事姿をジッと見る様に後ろのベットに腰掛ける桐斗に尋ねる

…これも、最初は落ち着かなかったが、言っても聞かねーって分かってるから、無心でいたらいつの間にか慣れちまった


「あん?

…流石にバレてたか」


苦笑した桐斗に笑う


「馬鹿にすんなよ?
一条でも親父の仕事手伝わされてたんだ

それに、仕事内容や管理してるシマや店の、情報だって最低限は頭に入ってる

資料見りゃどんだけの仕事かなんて、大体分かるよ」


自信満々にそう言ってやれば、クツクツと笑う桐斗

一条と何ら変わりない九条の仕事量

それで一条の時に膨大に与えられていた仕事を考えると、桐斗や甲斐さんが気を使ってくれているのがよく分かる


…全く優しい人達だよ
ここの人たちは


「…やっぱりお前は最高だ

ま、無理はすんなよ?」


そう言って立ち上がると、いつもみたく私の顔の何処かにキスを落として行く桐斗


…今日は額だった




ちなみに、これも慣れてしまい、されるがままだ



リップ音を鳴らし、額に口付けると満足そうに部屋を出て行った



「…あの人もよく分かんねぇな」



唇がふれた場所に触れて、実は混乱している頭を落ち着かせようと、桐斗が出て行った扉を見てから一息ついた




「…さて」



組の仕事もあと治安の確認のみ


相変わらず鳳凰の下っ端の奴らは、毎日の様にボコられている

流石に坂本が痺れを切らし、音無に頼み込んでやっと対策を打ち始めたのが今日



…既に怪我人は30人程


あいつらも、流石に音無達に愛想つかしていて、毎日白龍のメンツと仲良くしているのが目端に映る


…だけど奴らが鳳凰を捨てられねぇのは



「…坂本も気の毒に」



唯一マトモである

副総長、坂本慶哉の存在である


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