漆黒の白雪姫【上】【完】

4 /朱鷹壊滅

鳳凰副総長 坂本慶哉side




「桃弥っ!お前良い加減にしろよ!」

「…なに怒ってんだよ。煩ぇなぁ」

「煩ぇじゃねぇだろ!?

今だ仲間がやられてんだっ!
このまま黙って見てるつもりなのか!?

お前は総長だろう!?」

ダルそうに俺を見る桃弥の胸倉を掴む

「け、慶哉?落ち着きなよぉ」

「時哉は黙ってろ!」

普段滅多に口を開かず、怒りもしない俺が怒鳴っている事が珍しいんだろう

時哉はビクビクしているし、大都も奏太も驚いている


「…天下の鳳凰に弱い奴は要らねぇだろ?」

「…その天下の鳳凰が舐められてるから、こうなってんだろうがっ

んな事も分かんねぇのか!?」


俺が見回りに着く様になってから、大怪我のメンツは減って行った

それはいいが…


気がかりは俺がいない間に桃弥に追放されたあいつらの事…


仲間思いの良い奴らだった

今でも学校でたまに会えば挨拶をしてくれる

…こんな酷い仕打ちを受けたのに、鳳凰を全く恨んでいない様だった



それも踏まえ、前からの他の幹部達の所業が目に余る所だった



見つければ注意もして来たが、皆桃弥の言うことしか聞かない



…俺も潮時か






今回、朱鷹を潰しに行かないと言えば俺は











鳳凰を辞めよう




そう思っていた





「…分かった」



「…」



「…分かったよ


明日、朱鷹を潰す。大都、全員に連絡しとけ

…これで、いいんだろう?」


面倒そうに溜息を零した桃弥


「…ああ」


そう言って俺は溜まり場を後にした



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