漆黒の白雪姫【上】【完】

5 /つまんねぇ

弥生side

あれからほとんど桐斗と一緒にいる

挨拶なんかで、側を離れる時は必ず煌河とサオリが側にいた


そんな時に必ず


ドンッ!


「あら!…っっ!!!ああっ!!申し訳ございません!」

「うわっ!おい、貴様っ!どうしてくれんだ!」

「も、申し訳ございませんっ!」

「…クククッ」


グリッ!


「あらっ!…いっ!!っ!きゃぁぁぁぁ!」

「お、お嬢っ!?」

「…ぶふっ」




桐斗や桔平狙いの女共からの幼稚なイジメ
わざとぶつかって来て酒をかけて来たり、ピンヒールで足を踏んで来たり

だけどここは私

ぶつかり酒をかけようとして来た奴は、すっと体を拗らせぶつかるのを避けると、私の後ろに居た傘下の伊藤組の若頭の高そうなスーツに酒を引っ掛けさせた


…伊藤の若頭はやたらと偉そうにジンとイチに指図するから前からムカついていた

ちょうどいいから、お返しだ!





そしてワザと足を踏もうとした女は、チラチラと私の足元を見て、こちらに寄ってくると、踏みますよーみたいな歩き方をして、私の足めがけてピンヒールを突き出して来た






…が。

さっと足を引き、勢いよく床を踏みつけたピンヒールは折れて女は無残にもその場に転び、周りの笑い者になった





「…クククッ。マジうける」


幼稚なイジメを逆に仕返す私は楽しく笑っていた


「…はぁ。全く貴女と言う人は」


そんな私を見て、煌河は溜息を零す


「いいですか?






仕返すならもっと残酷にしないと

あれじゃ子供のイタズラと変わりませんよ?」



「…はぁ」


逆に溜息が出た

やっぱりこいつは敵にしたくねぇ
満面の笑顔でそう言った煌河を改めて私はそう思った



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