漆黒の白雪姫【上】【完】

6 /しつこい奴ら再び

「ねぇ!聞いた!?
黒鬼と白雪姫の話っ!」

「聞いた聞いたっ!本当なのかな?」

「俺見たっ!塾帰りだったんだけど、九条さんすげぇ大事そうに腰だいて歩いてたぞ!」



…学校に行けば朝からこんな話題ばかり

一高は兎も角…良い子ちゃんだらけで、こんな話に疎い筈の二高でさえも有名な桐斗



煩い声を塞ぐ様に机に突っ伏す煌河と、本を読む私




あのパーティーの翌日、さっそく

“漆黒の白雪姫は黒鬼のモノ”

という噂が流れた
…ま、どこの組や警察やらが依頼に来ようと、条龍会の情報だけは売らなかったからな

陰で組んでたってのは分かっていた筈だ



…つーか、いい加減煩ぇかも

そう思った私は本を閉じて煌河を起こす


「…ん?」

「行きましょうか」

「…ん」


目をこする煌河

すっと立ち上がると、悲しそうに視線をこちらに寄越す三上

あの事件以来、ありがたいことに私らには関わっては来ない

懲りずに鳳凰とは仲良くやってるみたいだけどな


その視線をシカトして、出口に向かおうとした時



「あ〜弥生ちゃん、はっけーん」



突然開いた教室の扉
そこから顔を出したのは


「…チッ。ウザ」

「…」



相変わらずな鳳凰幹部、野口だった





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