漆黒の白雪姫【上】【完】

6 /歓迎

弥生side

「うんまっ!やよちん!これ絶品!」

「…うま」

「おーおーサンキュ」


カウンターに座り、嬉しそうに笑ってオムライスを食べる大男2人

私はカウンター越しに、2人が旨そうに食ってくれている姿を頬杖を付いて見ている


ここは白龍の溜まり場のD
店長に連絡しといて先に入れて貰ったのだ


「それにちょーいい眺め」

「…あ?」


スプーンを咥え、口の周りにケチャップライスを付けた奈津は、私の胸元を見る

オムライスを作れとせがむ2人の要望に、応える為うっおとしいカツラとメガネとネクタイを外した

そしてボタンを開けて料理をしたままだった為、その隙間から見える谷間へと奈津と風磨の視線が集中していた


「…柔らかかった」

「ずるい!ねーやよちん!俺っちも!」

「…死ね。エロ奈津」

「ぎゃぁぁぁあ!何で俺っちだけぇぇ!?」



フライパンを振りかざし奈津を、殴ろうとした私に顔を青ざめた奈津は絶叫している

風磨は気にせず黙々とオムライスを食べている


風磨はいいんだ
可愛い弟なんだから



…だが奈津はタダの



「黙れ。この機械エロオタク」

「ひどひどひどーい!
メカとエロは男の美学だよぉぉぉ!?」



機械弄りとエロい男だからな

暇さえあれば、機械弄りかAVだ
…何度奈津にAV鑑賞に付き合わされたか
何が悲しくて仲間と見なくてはいけないのかと思った事か…


でもこいつも、いろいろあったんだ


「…取り敢えず早く食え
うるせぇのが来ると食われるぞ」


「…ん」


奈津の頭をくしゃりと撫でると、気持ち良さそうに目を閉じ、その手に擦り寄る様に私に抱き付いた

そしてにこりと私に笑顔を向けると、カウンターの方へ歩いて行った





「ああああ!俺っちのオムライスゥゥゥ!!」

「…ごち」

「ふざけるなぁぁぁぁぁ!
うわぁぁぁん!やよちぃぃん!風磨が俺っちのオムライス食べたぁぁぁ!」


…残りのオムライスを風磨に食べられ泣きついて来た奈津

だが




「…奈津?調子に乗り過ぎですよ?」

「…ハイ、スミマセン」


がしっとドス黒い笑顔の煌河に頭を掴まれ、おとなしくなったのは言うまでもない


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